「DIY賃貸」この言葉を聞いて、みなさんはどんな家をイメージしますか?そもそも賃貸住宅はDIYできない。そう思う方も多いはず。
そんな「DIYできない」が常識の賃貸住宅ですが、「DIYできる」「原状回復の必要なし」の新しい賃貸がいよいよはじまります。
賃貸住宅は退去時に原状回復の必要があるため、壁や床を自分の好みにDIYすることは難しい現状があります。大きな損傷などが生じた際は、住み主がその費用を負担することがほとんど。毎日過ごす自分の家なのに「住み手が思うように改築できない」という考えが一般的でした。
住み手にとって魅力的な住まいを提案するのは「見つけようアナタらしさ」をテーマに掲げ、市内で不動産業を営む五郎不動産の佐々木勝郎さんと住宅設計やリフォーム、オーダー家具などの制作も手掛ける雑貨屋cross×labの永山智恵さん。不動産業と設計士、専門性の高い分野を活かして、2人ならではの新しい賃貸のカタチをプロデュースします。
従来のように原状回復してからまた次の人へ賃貸する。ということではなくて、そこに住んでいた人の跡も見えながら自分好みにさらに手を掛けていける住まいをつくりたいです。キズや汚れも当時の思い出が蘇っていいなとか、DIYすることで思い入れが強くなって、自分で手をかける楽しさを感じてほしいですね。
クロスや床の張り替えなど、ひとりではできない施工もプロである私たちと一緒にしながら住む人の理想の空間をつくっていきたいです。
と話す、永山さん。
空間づくりの課程で発生する「床貼り」や「壁塗り」といった作業は興味のある人達も参加できるようにワークショップを開催するとのこと。住まいを「つくる」段階から楽しみたいと佐々木さんは言います。
「DIY賃貸」をやると言い始めたら人が自然と集まってきているんです。ほしい暮らしを自分でつくることに興味がある仲間を募りたいですね。
例えば電気工事の仕事を引退したおじいちゃんとか知識や技術も持った人たちなんかも一緒にやれたらいいなと思っています。
ずっと、一緒に何かできたらいいねという話はしていたんですが、話をするだけでいつやるの?という感じだったんです。1月に盛岡で行われた「いわてリノベーションシンポジウム」をふたりで聞きに行ってきて、やっぱりまずは行動しないといけないなって。それからすぐ動き始めました。
早くも手掛ける物件が見つかり、3月下旬より水沢区の木造平屋の貸家で作業を進めていくとのこと。
DIY賃貸は従来の賃貸住宅では実現できなかった住み手の「こうしたい、ああしたい」が想いのまま。佐々木さん、永山さんらと「アナタらしさ」溢れる住まいをつくりませんか?
DIY賃貸住宅へ入居希望される方、一緒にDIYをしてみたい方は五郎不動産HPよりお問い合わせください。
【五郎不動産ホームページ】
http://goro-estate.com/contact.php
(文:宮本 拓海)
(写真:菅原 結衣)