2012年「NHKいわてみんなのうた」にて「あいのうた」が起用された、
奥州市水沢区在住のミュージシャン。
水沢区吉小路に店を構える「辻山ギターウクレレ教室」の講師も務める。
褒められると嬉しい。それが原点。
幼いころから音楽や楽器に触れる機会が多かった。
小学生の頃はピアノを習い、金管クラブにも所属。
そこで褒められた経験が音楽の世界への入り口だった。
「音楽は、他の事より得意だったのかもしれないですね。
褒められると、嬉しくて自信がつくし、
もっと上手くなりたいと思うようになってましたね。あと兄貴が買ってきたBOOWYのCDがキッカケで、
色々な楽器を始めました。
その当時もうBOOWYは解散しちゃってたんですけど、
高校でBOOWYのコピーバンドもやったりして、
とにかく音楽が好きでした。」
音楽にあまり興味・関心がない人にも届く音楽でありたい。
昨年開催した、奥州市文化会館Zホールでのアルバム発売ツアーファイナル
では普段あまりライブなどに来ないような家族連れや年配の方も多く訪れた。
「僕自身としては、
普段音楽にあまり興味がない人に届けるために音楽活動をしているっていう
感覚があるので、色んな世代の方が来てくれて嬉しかったですよ。ウクレレって音楽をあまり聞かない人でも馴染みやすいんですよね。
うちの教室も小学生から年配の方まで多くの方が来てますし。音楽が好きな人は何もしなくても、いろんな音楽を聞くんですよ。
でもそれはすごく限られた人数で、その人たちに向けた音楽をやっても、
それは趣味になってしまうので、そこを相手に音楽をやっているつもりはないです。良い音楽を作るっていうのが大前提にあって、
それがより多くの人に伝わる音楽が大事だと思っています。」
よりフラットな目線で見てもらうために
「NHKいわてみんなのうた」に「あいのうた」が抜擢され、
それからは自身に対する周囲からの目線が変わった。
「繰り返しになっちゃいますが、
「あいのうた」ができた後、
普段音楽をあまり聞かない人に聞いてもらう機会が増えてきて、
それがすごく嬉しかったんですよ。ただの「音楽好きで地元でやってるんですよね~」っていう感覚で音楽をやりたくなくて。
やっぱり音楽は知らない人に聞いてもらったりしてなんぼでしょって思います。
そんな意味もあったりで年に1,2回は関東で僕をほとんど知らない人たちの前で演奏します。
そうする事で新しい発見があったり、
見えるものも変わってくる気がするんですよね。色々旅しながら歌おうとも思いましたけど、
さすがに子供が3人もいると…ねぇ!笑
」
奥州市周辺のレストランやカフェなどでも、
積極的にライブを行っている。
一人でも多くの人に歌声を届けるために、
ウクレレ講師として、ミュージシャンとして二つの顔でこれからも活動し続ける。